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環境
Environment

脱炭素社会を目指して

当社では、2022年に持続可能な社会の実現に向けた活動指針として、「サステナビリティ基本方針」を新たに策定するとともに、重点的に取り組むべき「マテリアリティ(重点課題)」を特定しました。特定した4項目のマテリアリティ(重点課題)の中で、「脱炭素社会の実現と資源の有効活用をする」を掲げ、取り組みを行っています。

気候変動対策

近年、地球温暖化が進み、多発する豪雨、台風の大型化などの異常気象を最小限にとどめるため、イズミは気候変動問題に対して取り組みを行います。地球温暖化はイズミが事業を行う地域でも大いに影響があり、もはや他人事ではなく、かけがえのない唯一無二の地球において持続的に生活を続けることができるよう、私たちは、事業を通じて環境問題解決に取り組み、よりよい未来を次世代につなげます。
気候変動の原因となる温室効果ガス削減のために、気候変動対応方針を定め、事業活動の中で以下の施策に取り組みます。

気候変動対応方針

  • 1
  • 脱炭素社会への貢献
  • 省エネ化・再生可能エネルギーへの切り替えを実施し、CO2排出量削減を図ります。
  • 2
  • 循環型社会への対応
  • お客さま、お取引先様とともに、プラスチック、食品などに代表される廃棄物の排出の抑制に努め、廃棄物となったものに対してはリサイクルに取り組み、限られた資源を有効に活用します。また廃棄物については、不適正処理を行いません。
  • 3
  • 環境に対する意識の向上
  • 脱炭素社会の実現に向け、従業員一人ひとりの意識改革に努めます。

CO2排出量削減目標と実績

2021年の中期経営計画において「2030年までに店舗運営に伴うCO2排出量30%削減(2013年度比)」「2050年までに店舗運営に伴うCO2排出量実質ゼロ」のKPIを定めました。さらに、2022年5月に「2030年までに店舗運営に伴うCO2排出量30%削減」を「2030年までに店舗運営に伴うCO2排出量50%削減(2013年度比)」に目標を上方修正しました。

  • 2024年度実績:
  • CO2排出量 16.6万t-CO2
    CO2排出量削減率 32.6%(2013年度比)
CO2排出量・CO2排出削減率(2013年度比)グラフ
気候変動によるリスクへの対応
CO2排出量削減ロードマップ
排出量削減ロードマップ
CO2排出量削減に向けた取り組み
・エネルギー使用量の削減

<設備変更及び改修>
・LEDの導入
店内の照明を蛍光灯からLEDに変更を行っています。既に直営売場の照明はLEDへの変更が完了し、その後、店舗バックルーム、専門店売場、駐車場などの照明のLEDへの変更を順次行っています。

・冷凍機器の更新
食品売場で使用する冷蔵・冷凍ショーケースは電力を多く使用するため、これらの省エネ化はCO2排出量削減に大きく貢献します。イズミでは冷蔵・冷凍ショーケースの庫内温度を適切に保ちながら、消費電力を確実に削減する「インバーターシステム」を全店に導入しています。このシステムにより24時間365日集中管理を行い、効率的に稼働させることで使用する電力を削減し、省エネを図っています。

「インバーターシステム」導入による自動温度管理

「インバーターシステム」導入による
自動温度管理

・空調設備の改修
空調設備を更新する際に、熱源を重油式から電気式に改修しています。これにより、化石燃料の使用がなくなり、CO2の排出を削減することができ、地球温暖化防止に貢献します。

電気式空調設備への切り替え

電気式空調設備への切り替え

<店舗における省エネ活動>
店舗の冷蔵ショーケースには、冷気漏れを防ぐカバーを設置し、夜間に冷気が逃げないようにしています。さらに節電効果を高めるため、冷気の吹き出し口は毎日清掃を実施するなど、従業員一人ひとりが省エネを意識し、日々の業務の中で積極的に省エネ活動に取り組んでいます。

・再生可能エネルギーの活用拡大

<太陽光発電パネルの設置>
2015年にゆめタウン廿日市、イズミ本社に自社所有の太陽光発電パネルの設置を開始。その後2021年からは、発電事業者が当社の敷地内に発電設備を設置し電気を供給するオンサイトPPA(Power Purchase Agreement:電気販売契約)モデルを導入しました。オンサイトPPAモデルは29店舗(2025年2月末時点)で実施し、発電した約7,500千kwhの電力を店舗で利用しています。

ゆめマート五日市に設置された太陽光発電パネル

ゆめマート五日市に設置された
太陽光発電パネル

<オフサイトPPAの導入>
当社敷地外の専用の太陽光発電設備で発電した電力を、「追加性を有するグリーン電力」として中国電力株式会社より供給するオフサイトPPAを2024年7月より開始しました。今後もオフサイトPPAを使用した再生可能エネルギーの導入を拡大する計画です。

<非化石証書の利用>
2024年7月より中国電力株式会社が提供する再エネ特約メニューを活用し、中国地方にある5店舗(ゆめタウン広島、LECT、ゆめタウン出雲、ゆめタウン下松、ゆめシティ)へ供給する電力を再生可能エネルギーに切り替えました。
※再生可能エネルギー電源(水力発電,太陽光発電等)のCO2排出量ゼロの環境価値を活用したメニュー

<店舗運営に使用する電力を100%再生可能エネルギーで賄う店舗の拡大>
ゆめマート西条は、イズミグループで初めて使用する電力をすべて再生可能エネルギーで賄う店舗として、2022年に運営を開始しました。オンサイトPPAモデルにより店舗屋上に設置した太陽光パネルで発電した電力を自家消費し、不足する電力は中国電力株式会社よりグリーン電力を調達しています。さらに、2024年からはオフサイトPPAモデルによって発電された電力と、再生可能エネルギー由来のグリーン電力の使用により、ゆめタウン広島など17店舗(2025年10月末時点)の店舗運営を再生可能エネルギー100%で行っています。

再エネ100%で店舗運営を行うゆめタウン廿日市

再エネ100%で店舗運営を行う
ゆめタウン廿日市

供給イメージ

※1 既存の再エネ発電設備の利用ではなく、太陽光発電設備の新設など再エネの導入量を拡大する効果があるもの。

※2 電力需要施設と離れた場所に太陽光発電設備を設置し、小売電気事業者が電力系統を経由して、太陽光発電設備で発電した再エネ電気を特定の需要家へ長期にわたって供給する電力購入契約。

※3 株式会社ウエストホールディングスが新たに開発する太陽光発電設備等。

※4 再エネ発電設備で発電された電気(固定価格買取制度により買い取った電気[この電気を調達する費用の一部は、中国電力以外の利用者も含めて電気の利用者が負担する賦課金によって賄われています]を含む。)とトラッキング付非化石証書を組み合わせた環境価値の由来がわかる再エネ電気を中国電力が供給することで、需要家が使用する電気のCO2排出量をゼロにする電気料金メニュー。

<カーボンフリーガスの使用>
2022年にオープンしたゆめマート西条では、CN(カーボンニュートラル)な都市ガスを使用しています。CN都市ガスは、天然ガスの採掘から液化、輸送、再気化、店舗での燃焼に至るまでの工程で発生するCO2を、CO2クレジットで相殺(カーボン・オフセット)したLNG(液化天然ガス)を活用したもので、地球規模で見た場合にはCO2排出量をゼロとみなせる都市ガスとなります。