経営方針・戦略MANAGEMENT POLICY AND STRATEGY

中期経営計画

当社グループは、「社員が誇りと喜びを感じ、地域とお客さまの生活に貢献し続ける」という経営理念のもと、「2030年長期ビジョン」を定め、その実現に向けて2026年2月期を最終年度とする5カ年の中期経営計画を推進しています。

ビジョンの実現に向けて

「2030年長期ビジョン」として、300店舗体制の実現と、営業収益1兆円 ※の達成を掲げています。コロナ禍が一巡したことで、投資効果の出現を期待できる段階となりました。
そこで投資効果の最大化に取り組んでいます。特に建設コスト高騰の現況においては、新規出店はリスクが伴うため絞り込み、収益性や成功確度の高い既存店活性化へと投資をシフトしていく方針です。加えて、M&A・アライアンスによる成長、連結外部からの収益拡大を推進していきます。

※2022年度の期首より「収益認識に関する会計基準」等を適用していますが、当該会計基準等を適用する前の数値にて記載しています。当該会計基準等の適用後は、7,400億円となります。

ビジョン実現にむけたKPIの推移

ビジョン実現にむけたKPIの推移
ビジョン実現にむけたKPIの推移

事業別の営業収益イメージ

2024年に「サニー」ブランドで九州地域に店舗を展開する株式会社西友の九州事業を継承しました。
「サニー」が持つ優れたローコストオペレーションなどのノウハウを吸収し、収益力の高い「新規SM事業」の創造を図ります。加えて、サニー69店舗が加わることにより、規模の拡大・強固なドミナンスを実現し、多くのシナジー効果を創出します。
将来は、成長ドライバーとして、GMS事業と並ぶ柱へと育てていきます。

事業別営業収益(イメージ)

事業別営業収益(イメージ)

主な戦略

エリア戦略

西日本地域でのエリア戦略をより明確化するため、出店地域を、市場規模が大きく、すでに一定の市場占有率を保持する広島県・熊本県・福岡県・山口県の「重点エリア」と「その他エリア」に区分。
「重点エリア」では、新規出店や既存店活性化によりドミナント戦略を加速させます。
「その他エリア」では、M&Aを軸に新規出店も行い、市場占有率を高め、エリア拡大につなげていきます。

エリア戦略(イメージ)

エリア戦略(イメージ)

M&A戦略

成長戦略の大きな柱の一つとしてM&A戦略を推進しており、2024年には株式会社西友の九州事業を承継したほか、株式会社サンライフを取得。
PMI※においては高い収益力の維持・向上を最優先に取り組み、収益力で業界トップクラスの事業モデル構築を図ります。
M&A戦略を継続して推進することで、規模拡大やドミナント戦略のメリットを相乗効果として創出していきます。

※ PMI・・・Post Merger Integration(ポスト・マージャー・インテグレーション)の頭文字を取った略称。M&Aの成立後に行われる統合プロセス。

イズミグループ店舗数

イズミグループ店舗数

アイコン コラム

九州地域で70店舗(2025年2月末時点)を展開する「サニー」は、お客さまからの知名度が高いことに加え、高効率かつ低コストのオペレーション、および「良いのに、安い!」を目指すPB商品の展開による魅力的な商品構成も特長です。
これらのノウハウを吸収し、当社既存事業とのシナジーを生み出し、収益力の高い「新規SM事業」の創造につなげていきます。

コラム

商品戦略

急激な物価上昇を背景とした高付加価値志向と低価格志向の「二極化」の進行に対応した商品戦略を取っています。
高付加価値へのニーズに対しては、社内審査で厳選した惣菜・生鮮加工品の自社製造ブランド「zehi (ぜひ)」や、バイヤーが自信を持っておすすめする「これ旨」シリーズを充実させて、品質強化・品ぞろえの拡充に力をいれていきます。
低価格ニーズへの対応として、株式会社セブン&アイホールディングスの低価格PB「セブン・ザ・プライス」の導入や、衣食住分野の共同仕入れや商品開発を行うニチリウグループとの共同仕入れを進めています。
他社との連携に加えて、今後、当社独自のPB商品の開発を推進していきます。

zehi

消費2極化への対応(イメージ)

消費2極化への対応(イメージ)

資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応

資本コストや株価を意識した経営の実現に向け、その指標となるPBR向上に欠かせないROE、PERの両面から取り組んでいます。
具体的にはROE向上には、ROIC向上などを通じてROAを高め、財務レバレッジを最適化すること。
PER向上には、事業成長の具体化により期待成長率を高め、資本コストを引き下げる意識・行動を取ることを基本として進めていく方針です。

目標とする評価指標の水準

図のタイトルが入ります。ダミー

※PERの業界平均は、サブセクターで百貨店、GMS、SM、コンビニエンスストア、ドラッグストアの直近決算期末における平均値を使用(外れ値を除外)。

PBR向上のためのロジックツリー

  • PBR向上のために、POEとPERを具体的に向上させる。
  • ROEの向上には、ROIC向上等を通じてROAを高め、財務レバレッジを最適化する。
  • PERの向上には、事業成長の具体化により期待成長率を高め、資本コストを引き下げる意識・行動をとる。

株価=PBR×BPS(1株当たり純資産)

→ スクロールできます

イズミの目指す将来像

2030年に目指す将来像

当社グループが掲げる「2030年長期ビジョン」では、目指す将来像を「街の核」という言葉で表しています。この「核」には、二つの意味があります。一つは、当社グループが事業として展開するショッピングセンターが、その街に暮らす大勢の人々が集い、憩う場所になるということ。そしてもう一つは、街そのものを元気にしていく中心的な存在になるという意味です。300店舗体制の実現と、営業収益1兆円 ※の達成に一歩ずつ近づくことによって、私たちが目指す姿がより現実のものとなると考えています。

※ 2022年度の期首より「収益認識に関する会計基準」等を適用していますが、当該会計基準等を適用する前の数値にて記載しています。当該会計基準等の適用後は、7,400億円となります。

イズミの目指す将来像

図のタイトルが入ります。ダミー