個人投資家の皆さまへFOR INDIVIDUAL INVESTORS
ようこそ、イズミへ
戦後ヤミ市の干し柿売りから始まりました
イズミの創業は1946年の広島。戦後復興の中で、まだまだ物資が不足している時代でした。戦後、創業者である山西義政の手元に残されたのは800円だけ。それを元手に始めたのが、ヤミ市での干し柿売りでした。甘いものが珍重された当時、干し柿は飛ぶように売れました。「食べ物の次に売れるのは『着るもの』だ」と考えた山西は、ヤミ市での露店は1年で畳み、1946年に設立したのがイズミの前身となる衣類卸問屋「株式会社山西商店」でした。
時代は高度経済成長期へと移り、生活習慣の変化に伴い、衣食住も新しいスタイルが生まれつつありました。アメリカではスーパーマーケットが主流となり、東京や大阪などの都市部には建設が進められましたが、広島にはまだない状況でした。山西は「広島にもスーパーマーケットをつくりたい」との思いから、「株式会社いづみ」を設立。いづみ一号店を1961年にオープンさせました。

小売事業を軸に、地域一番店を目指します
1980年に「株式会社イズミ」に商号を変更し、1990年には大型ショッピングセンター「ゆめタウン」を誕生させました。「タウン」としたのは、「街や商店街を歩くような楽しい場所にしたい」との思いから。
「ゆめタウン」をはじめとするGMS(総合スーパー)と、「ゆめマート」をはじめとするSM(食品スーパー)からなる小売事業をメイン事業として、広島から九州、四国を含む西日本エリアへと広げていきました。その際に、一貫して目指してきたのが「地域一番店になる」ということです。その街の一番いい場所に、一番大きな店をつくる。あるいは地域の人たちに一番愛される店をつくることで、店のある場所が街の中心地になる。それが私たちの目指す「地域一番店」の姿です。
広島から始まり、
現在は、西日本各地に
店舗網を広げています。


ゆめタウン
家族三世代で快適に過ごせる大型商業施設。地域のコミュニティ機能を充実させた「地域密着型店舗」として展開。


LECT レクト
「知・食・住」をメインテーマに、自宅や職場・学校とは違う「第3の場所」を創造。特別な「トキ」を提供する商業施設。


ゆめテラス
地域の生活拠点として、ゆめタウンの「憩いの場・集いの場」とゆめマートの「利便性」の機能を併せ持った業態。


ゆめマート
地域に根差した身近で便利な食品スーパー。日々の生活に寄り添い、地域性に合わせた品ぞろえなどを実践。


ゆめモール
「ゆめマート」の食料品を核に、利便性の高い多様な専門店を集約したワンストップショッピングセンター。


サニー
九州地域に展開する小商圏型の食品スーパー。生鮮の調達力を生かし、地場商品をはじめとする魅力的な商品を提供。


株式会社ユアーズ
「小さな発見で、毎日を豊かに」をコンセプトに、広島県を中心に展開する生活提案型のスーパーマーケット


アバンセ
「日常+高質」をキーワードに、徹底して管理された安全性とこだわりの品を提供する、高品質の食品スーパー。


株式会社
サンライフ
大分県内に展開する食品スーパー。地域に密着した「おいしい・やさしい・たのしい」店づくりでお客さまの生活をサポート。


株式会社
デイリーマート
徳島県内に展開する食品スーパー。地産地消をモットーに、鮮度はもちろん、安心・安全な食材を提供。

育んできた強み
半世紀を超え、「地域に今までなかったもの」の提供に取り組んできました。
当社が育んできた強みは、「地域基盤」「現場力」「変化対応力」の3つです。
ドミナント戦略による店舗展開を行い、中国・四国・九州地方におけるブランド力の向上と、市場シェアの最大化に取り組んでいます。今後も新規出店、M&Aやアライアンスにより、地域基盤を盤石にしていきます。
地域一番店を実現するため、店舗支配人・店長・スタッフが自律的に行動し、地域に適した運営を行う「店舗主導型」の体制をとっています。そのため、地域環境や状況に合わせて柔軟かつスピーディーに品ぞろえの刷新・サービスの拡充ができています。
ショッピングセンター、食品スーパー、近隣型ショッピングセンターと、3つの業態でお客さまの多様なニーズに応えています。また、既存店へのリニューアル投資やスクラップ&ビルドにより、時代の変化に対応し続けています。
「地域一番店」の確立へ

私が大事にしていることは、お客さまとの対話です。ネットで簡単に物を買える時代ですが、実際に足を運んでくださる方と対話をすることで、お客さまの症状や悩みに沿った商品の提案をできることがリアル店舗の強みだと考えます。

"いつも楽しいゆめタウン"の実現に向け、各テナント様の販促企画や店舗イベントを計画・実行しています。また、子供向けイベントを充実させる事により、"記憶に残るゆめタウン"として地域貢献していきます。

「健康」を切り口に、こだわりのブランド寝具を展開。また、「地産地消」にこだわり出雲で生産された綿で作られた「出雲タオル」を店舗主導でルート開拓しました。直営店以外では販路の無かった商品を販売する事で、地域貢献に取り組んでいます。

地元のオーナー様が活躍できる場を週末イベントなどで提供します。また今年から独立プロ野球リーグの香川オリーブガイナース様ともスポンサー契約を結び、地元の子供達とのイベント場を増やす予定です。

衣料品でも地域、店の特性に合わせて店毎に品揃えを変えています。学校行事、地域のお祭り等お客さまのニーズに合わせて変化していく事で地域と共生して地域から愛されるお店になるように変化し続けていきます。

お客さまに興味を持っていただくため、商品の良さを知っていただくため毎週体験会などのイベントを行っています。また、SNSで新商品やおすすめ商品を紹介し、旬な情報を伝える事にも力を入れています。
データで見るイズミ
既存店活性化による店舗競争力の強化に加え、出店やM&Aを推進し、持続的な成長を目指しています。
254億円
(2025年2月期)DX推進による生産性改善を進めています。また、PB開発等による商品力強化、M&Aによるシナジー効果創出などにより、収益力を高めていきます。
90円
(2025年2月期)配当性向30%以上(累進配当)を基本としています。
累計カード発行枚数
1,067万枚
(2025年2月末)年会費が永年無料。ゆめタウンやゆめマート等で還元率アップイベントを多数開催するなど、お客さまとの接点創出・拡大に努めています。
231万人
(2025年2月末)多様なニーズに応えるため、デジタルクーポンの強化や決済機能・チラシ閲覧機能など、お客さまとの接点創出・拡大に努めています。
12,425名
※8時間計算(2025年2月末)
多様なバックグラウンドを持つ従業員が、意欲や能力に応じて活躍できる環境づくりを目指しています。
成長戦略
当社グループは、経営理念「社員が誇りと喜びを感じ、地域とお客さまの生活に貢献し続ける」に基づき、「暮らしやすく、人口が増えるまちづくり」に長期的視点で取り組むことを掲げ、第二次中期経営計画(2021~2025年度 ※2023年4月に戦略および計画数値をアップデート)にて定めた戦略を推進しています。
2030年度までに中四国・九州エリアを軸にした300店舗体制の実現、営業収益1兆円、営業利益率(売上比)5.5%達成※という長期ビジョン実現にむけて、グループ全体で取り組んでいます。
※2022年度の期首より「収益認識に関する会計基準」等を適用していますが、当該会計基準等を適用する前の数値にて記載しています。当該会計基準等の適用後は、 営業収益7,400億円、 営業利益率(営業収益比)7.1%となります。
財務規律・株主還元
経営環境の激変リスクに備えつつ、投資資金にはネットD/Eレシオ0.5~1.0倍程度を上限として有利子負債を活用する方針です。財務格付けは、シングルA+水準を維持しています。株主還元にあたっては、配当性向30%以上(累進配当)を目標としています。また、最適資本構成の実現および弾力的な資本政策を目的として自己株式の取得を行います。
事業戦略
「GMS改革」「SM改革」「グループ経営の強化」「デジタルコマースの実現」「顧客関係強化」「業務改革と人材育成の推進」の6つを重点テーマとして設定しています。
中でも、小売事業をメイン事業とする当社グループにとって「GMS改革」「SM改革」と、「グループ経営の強化」の中に位置づけられる「エリア戦略」「M&A戦略」「商品戦略」は特に注力すべきテーマであると認識し、その推進に力を入れています。
- 既存店のリニューアルおよびスクラップ&ビルド
- ライフスタイル分野の強化
- DX推進
- 次世代SCの開発
- 店舗網の拡大
- 次世代SMの開発
- 既存店活性化
- 惣菜新工場の活用
- DX推進
- グループシナジーの追求
- M&A、アライアンスによる事業領域の拡大
- ゆめオンライン強化による新規顧客層の獲得
- ゆめデリバリー強化による商圏シェアの深掘り
- 既存顧客の生涯価値の拡大
- 新規顧客の創造
- 業務改革
- 人材育成の推進
ESG戦略
「CO₂排出量の削減」「プラスチック包装の削減」「食品ロスの削減・食品リサイクルの推進」「コーポレート・ガバナンスの強化」の4つを重点テーマとして設定しています。なかでも当社グループの事業と関係の深い食品ロスの問題については、商品の調達先や生産者とも連携した地域一体で取り組むなど、各領域で地に足のついた施策を推進しています。