1973年3月、中国地方では初、全国的にもまだ珍しい郊外型大規模店「いづみ祇園ショッピングセンター」がオープンした際には、多くのお客さまにわくわく、ドキドキの驚きと感動を提供しながらお買物を楽しんでいただきました。それから50年という時を経て、「ゆめタウン祇園(オープン時は、いづみ祇園ショッピングセンター)」は建て替え工事を行い、ゆめタウンの憩いの場とゆめマートの利便性を融合させた新業態として、2023年11月「ゆめテラス祇園」に生まれ変わりました。「社員が誇りと喜びを感じ、地域とお客さまの生活に貢献し続ける」という現在の経営理念には、「お客さまにいつも、安心・楽しさ・ぬくもりをご提供し、地域とともに歩み続ける企業になりたい」という思いを込めています。
こうした思いに至ったきっかけは、2016年以降、西日本で多発した自然災害です。社員はもとより、地域の住民の方々、お取引先さま、テナントさまなど多くの方が被災されました。そんな環境の中で、各地の店舗で地域の復旧・復興に携わったことにより、自分たちのやっている仕事のライフラインとしての大事さや、お客さまから「ありがとう」と言っていただける喜び、そして今まで以上に「商売を通じて地域に対して貢献していきたい」という思いを再認識することができました。イズミで働く社員も地域の住民です。災害時であっても職場を通じて自分たちの暮らす地域に何ができるかを考えて行動していくことが、自分たちの使命だと誇りを持てる喜びも、この経営理念に込めています。
現代社会では、少子高齢化が進み、テクノロジーが急速に進化することで、暮らしを取り巻く環境に大きな変化が生まれています。私たちは、より便利なデジタルサービスの導入、新モビリティサービス実証実験への参画などを通じて、今以上に地域の暮らしを便利で快適なものにしていくお手伝いをしていきたいと考えています。
また、CO2排出量削減、脱プラスチック、食品ロス削減など、SDGsの目標とも重なる持続可能な社会の構築に向けた動きも、ますます加速していくはずです。今後は、環境に対する貢献について地域のナンバーワン企業になることを目指し、積極的な活動を行っています。そして、創業以来のDNAとして位置付けている「革新・挑戦・スピード」を忘れずに、「ゆめ」あふれる地域の未来を創造していきます。
株式会社イズミ 代表取締役社長
山西 泰明